プロッター(大判プリンター)の買取・処分ガイド:法人向け完全版
プロッターの処分や買取を検討中の方に、スムーズな買取・処分を進めるための情報をご紹介します。設計図や大型の広告印刷に欠かせないプロッターは、まだ価値があるかもしれません。
この記事は、プロッターの買取価格の相場や直近の買取実績、プロッターを高く売るためのポイントや、処分方法について詳しく解説します。
プロッターとは?
プロッターは、CAD図面や大判ポスターなどを高精度で印刷できる業務用プリンターです。建築設計事務所や製造業、広告制作などで活躍しています。一般的に使用されるプロッターには、インクジェットプロッターとカッティングプロッターがあります。
インクジェットプロッター
インクジェットプロッターは、主に大判の印刷を行う装置で、ポスター、設計図、広告などを印刷するために使われます。インクを紙に吹き付けて、高精度で鮮やかな色合いを表現できます。特に設計業界や印刷業界で広く利用されています。多くの場合、CADデータの印刷や大規模な図面出力に使用され、サイズはA1からA0まで対応するものが多いです。
カッティングプロッター
カッティングプロッターは、紙、ビニール、布、フィルムなどの素材を正確に切り抜くための装置です。デザインのカットアウトやステッカー、看板の制作に用いられます。CADソフトウェアやデザインソフトと連動して、指定されたラインに沿って素材を切り抜きます。主に広告業界や製作業務で使用されており、細かいデザインの正確な切り抜きが得意です。
プロッターを利用する業種・職種
プロッターは、さまざまな業界で利用されています。
建築・土木業界では、設計図や地図を高精細で印刷するため、CADプロッターが頻繁に使われています。
製造業(機械・電気)では、部品図や組み立て図など、精密な図面を印刷する際に使用されます。
広告・デザイン業界では、ポスターや看板、展示用の大判印刷物を制作するため、インクジェットプロッターが活躍しています。
官公庁や教育機関では、行政資料や教育関連の大型印刷物にもプロッターが利用され、正確かつ大規模な印刷が求められるシーンで役立っています。
人気のプロッターメーカーと代表機種
1. EPSON
EPSONは、高精度でカラープリントに優れたインクジェットプロッターを提供しています。特にSureColorシリーズは、建築図面からポスター印刷まで幅広く活用されています。高い解像度と色再現性が特徴です。
人気機種: SureColor SC-T5450
EPSONのSureColor SC-T5450は、建築や製造業向けに特化した高速・高精細なA0サイズの大判プリンターです。水性顔料インクを使用し、色鮮やかな印刷が可能。短時間で大量印刷が求められる設計部門に最適です。
2. HP
HPのプロッターは、大判プリンター市場で非常に人気が高いです。DesignJetシリーズは、高速印刷と高品質なプリントが求められる建築・設計業務に最適です。
人気機種: DesignJet T830
HP DesignJet T830は、コンパクトでありながら多機能なWi-Fi対応プロッター。建築現場での利用に適しており、モバイルからの印刷もサポート。多様な業務環境に適した柔軟な印刷が特徴です。
3. ローランド DG
ローランドは、カッティングプロッターの分野で有名です。TrueVISシリーズは、広告・看板製作で活躍し、正確なカット機能が特徴です。グラフィック制作に適しています。
人気機種: TrueVIS VG3-540
TrueVIS VG3-540は、ローランドのカッティングと印刷を一体化したモデルで、看板やステッカーの製作に最適です。正確なカットと高品質な印刷が同時にできるため、広告制作業界で支持されています。
4. ミマキエンジニアリング
ミマキは、印刷業界で信頼されています。特にCJV300シリーズは、高速かつ高品質のカッティング機能と印刷を両立し、幅広い業界で使用されています。印刷とカッティングを一度に行える利便性が魅力です。
人気機種: CJV300-160
ミマキ CJV300-160は、プリントとカットを一体化したハイブリッドプロッターで、ポスターやラベル制作に活躍。最大1.6メートル幅のメディアに対応し、速さと精度を兼ね備えたモデルです。
プロッターの直近の買取価格
当店でこれまでにお買い取りをしたプロッターの買取実績をご紹介します。表示の買取価格は、公開当時のものです。
プロッターの最高買取価格は50万円以上、平均買取価格は8万円前後となります。
最新の買取価格は知りたい方は、買取金額検索「買取きんがくん」をご利用ください。
プロッターを売却する前に知っておくべき注意点
データの消去
プロッターには印刷履歴やデータが残っている場合があります。売却前には必ずデータの完全消去を行いましょう。重要な社内データが外部に漏れないようにするために、マニュアルに従って適切に処理する必要があります。
付属品の確認
電源ケーブル、インクカートリッジ、ソフトウェア、マニュアルなど、購入時に同梱されていた付属品が揃っているか確認しましょう。付属品が不足していると、買取価格が下がる可能性があります。
機器の状態チェック
売却前に、プロッターが正常に動作するかどうか確認しましょう。特に、印刷時の色のかすれや不具合がないかチェックし、必要に応じてメンテナンスを行うことで、買取価格を上げることができます。
リース・保守契約の確認
プロッターがリース契約中または保守契約中の場合、売却前に契約の解除手続きを済ませることが必要です。契約が残っている状態での売却はトラブルの原因となるため、事前に確認を行いましょう。
プロッターの買取価格に影響する付属品やオプション
プロッターの買取価格を高めるためには、付属品やオプションが揃っていることが重要です。以下の項目が完備されていると、査定額が上がる可能性があります。
1. 電源ケーブル・接続ケーブル (Probes)
基本的な付属品である電源ケーブルや接続ケーブルは必須です。
2. インクカートリッジ・メディアロール
使用済みでも構いませんが、インクカートリッジや紙ロールがあるとプラス査定の対象になります。
3. 純正ソフトウェア
設置時に必要なドライバーやソフトウェアが揃っていると、動作確認がスムーズに行えるため、高評価につながります。
4. メンテナンスキットや交換部品
メンテナンスキットや、交換済みの部品(プリントヘッドなど)があると、機器の長期利用が見込まれるため、買取価格が上がることがあります。
5. 使用マニュアルや保証書
使用マニュアルや保証書が揃っていると、買い手にとって安心材料となり、査定額が上昇することがあります。
買取価格がつかないプロッターの条件
1. 物理的損傷が大きい場合
筐体が破損している場合、外側のパネルが大きく割れていたり、傷が深く目立つ状態のプロッターは買取が難しくなります。また、主要な部品が欠損している場合も同様です。たとえば、紙送りローラーが外れていたり、プリントヘッドやインクカートリッジが欠損しているプロッターは、修理費用が高額になるため、買取業者が引き取りを拒否する可能性があります。
2. 動作不良や電源が入らない場合
プロッターが正常に動作せず、印刷ができない、または電源すら入らない状態では、買取業者にとって修理コストが高くなるため、買取を断られることがよくあります。例えば、インクヘッドが詰まっていて印刷が不鮮明だったり、内部の電子部品が故障している場合、再販が難しく、買取価格が大幅に下がるか、買取自体が拒否されることがあります。
3. 古いモデルや市場価値の低い機器
古いプロッターや市場価値が下がっているモデルも買取が難しくなります。例えば、メーカーがすでにサポートを終了している機器や、部品の供給がないモデルは、修理やメンテナンスが困難になるため、業者からは敬遠されがちです。また、需要が低くなっている場合は再販が難しいため、買取価格がつかない場合もあります。特にリリースから10年以上経過しているモデルは注意が必要です。
4. メンテナンスが行われていない
メンテナンスが不足している場合、プロッターの消耗部品(プリントヘッドや紙送りローラーなど)が劣化していると、買取が難しくなります。例えば、プリントヘッドに詰まりやかすれが発生し、正常に印刷できない状態で放置されていると、買取業者は修理コストを考慮して買取を断ることがあります。また、メンテナンスカートリッジ(廃インクタンク)が満杯の場合も、動作不良の原因になるためマイナス査定の対象です。
高価買取を狙うためのポイント
定期的なメンテナンスを行う
プロッターを高く売るためには、日常的なメンテナンスが重要です。特に、プリントヘッドの清掃やインクカートリッジの適切な交換は印刷の品質を保つために欠かせません。定期的に内部のメンテナンスを行い、消耗部品が劣化する前に交換することで、プロッターの寿命を延ばし、高価買取を狙うことができます。
定期的に取扱説明書を確認し、推奨されるメンテナンス手順を守ることが重要です。また、メーカーのサポートサイトから最新の情報を入手し、最新の状態を維持するようにしましょう。
付属品やオプションを揃えておく
プロッターの買取価格を上げるもう一つの方法は、付属品やオプションを全て揃えることです。具体的には、電源ケーブルや接続ケーブル、マニュアル、ソフトウェア、インクカートリッジなど、購入時に付いてきたものが全て揃っていると高評価を得やすくなります。特に、純正オプションや交換用パーツがある場合、プラス査定となることが多いです。
プロッターを購入した際に付属していたものは保管しておくことが大切です。また、交換部品やオプションが残っている場合は一緒に提示しましょう。
複数の買取業者に見積もりを依頼する
1つの業者だけに見積もりを依頼するよりも、複数の業者に査定を依頼することで、買取価格に差が出る可能性があります。業者によって査定基準が異なるため、特定の業者が高額査定を出すこともあります。また、出張査定を利用することで、自宅やオフィスにいながら複数の見積もりを得ることができ、より便利です。
オンラインで複数の業者に簡単に査定依頼ができるため、積極的に利用しましょう。特に、実績のある業者を選ぶと安心です。
市場の需要を把握する
プロッターの買取価格は、機種やモデルだけでなく、市場の需要にも大きく影響されます。最新機種や人気のあるモデルは、高い需要があるため、より高い買取価格が期待できます。一方、古いモデルや需要が低い機種は、価格が下がる可能性があります。タイミングも重要で、需要が高い時期に売ることで高額買取が狙えます。
インターネットで最新の買取相場を確認したり、業者に聞いてタイミングを見計らって売却するのがポイントです。
プロッターの状態を良好に保つ
外観が綺麗なプロッターは、それだけでプラス査定となることがあります。傷や汚れがないか、しっかり確認し、売却前には清掃をしておくと良いでしょう。また、内部のクリーニングも同様に重要です。印刷品質が良好であることを確認し、動作不良がない状態で買取に出すことで、より高額査定を期待できます。
プロッターの外観や内部の掃除は、クリーニングキットを使用して簡単に行えます。日常的に清掃を行い、良好な状態を維持することが重要です。
プロッター買取の流れと手続き
プロッターの買取の流れは、一般的な製品と大きく変わりはなく、以下の流れで進みます。
1. 査定依頼
買取業者に査定を依頼し、プロッターの状態や付属品の有無を伝えます。写真や製品の詳細情報を提供すると、より正確な査定が受けられます。
2. 見積り取得
査定が完了すると、業者から買取価格の見積りが提示されます。複数の業者から見積りを集めて、最も条件の良いものを選びましょう。ただし買取価格だけに注目せず、製品の引き揚げ費用も確認するようにしましょう。買取価格から引き揚げ費用を差し引いた金額が業者が支払う買取金です。
3. 契約締結
買取価格に納得したら、契約を締結します。この際、買取に関するすべての条件(支払い方法、発送手続きなど)を確認しましょう。合わせて、業者に提出しなければいけない書類がいくつかありますので、事前に準備をしておくとスムーズです。法人の場合は、登記簿謄本または印鑑証明書、担当者本人の確認書類(名刺、免許証、住民票など)などが上げられます。
4. 機器の発送
契約後、買取業者が日程調整を行い、プロッターの回収に伺います。
5. 買取金の受け取り
業者が製品を受け取り、最終確認が完了したら、買取金が支払われます。法人取引となる場合は、銀行振込となるのが一般的です。
買取サービスの利用する前に知って欲しいこと
インクの状態を確認
プロッターはインクジェット方式の機器が多く、インクの残量やヘッドの状態が査定に大きく影響します。インクが乾燥していたり、ヘッドが詰まっている場合、印刷不良が発生し、買取価格が大幅に下がる可能性があります。印刷テストを行い、品質を確認しましょう。
プリントヘッドとカートリッジの点検
特に長期間使用していないプロッターは、プリントヘッドが詰まりやすいです。カートリッジの状態も確認し、可能なら新品や未使用品を準備すると査定額アップが見込めます。
プロッターの梱包と発送の難しさ
プロッターは大型で重量もあるため、個人での梱包と発送にはリスクが伴います。運搬時にインクが漏れたり、内部の繊細な部品が破損することがよくあります。特にインクジェットタイプのプロッターは、運送中の衝撃でインクタンクから漏れ出す事故が発生しやすいです。プロッターの専門知識がある業者に梱包や運送を依頼する方が安全です。
付属するロール紙やメディアの処理
未使用のロール紙や特殊メディア(キャンバス紙など)が残っている場合は、買取業者に一緒に査定を依頼しましょう。新品に近い状態であれば、これも査定価格に影響を与える可能性があります。
機種ごとの需要に注意
プロッターには様々な用途がありますが、古いモデルや特殊な用途に限定される機種は需要が少ない場合があります。特に建築・製図用のプロッター(CAD用)や広告・デザイン用のプロッター(看板やポスター作成用)は、それぞれの需要の違いに応じて価格が変動します。最新機種や人気モデルであれば高価買取が期待できますが、用途が限られる機種では価格が下がることがあります。
カッティング機能の確認
カッティングプロッターを買取に出す場合、カッター部分の状態も重要なポイントです。刃が摩耗していたり、正確なカッティングができない場合は、業者による修理が必要となるため査定が下がります。定期的なメンテナンスを行い、刃の状態を確認することが重要です。
オークションサイトやフリマサイトで売却処分する際の注意点
ヤフーオークションやメルカリなどを利用して、直接ユーザーと売買取引をすることも一般的になってきましたが、押さえておくべきポイントが何点かあります。
商品の状態を明確に伝える
プロッターは精密機器であり、購入者が状態を重視するため、動作確認やメンテナンス履歴を正確に記載しましょう。また、プリントヘッドやカッター部分の状態、インクの残量やロール紙の有無なども詳細に伝える必要があります。
梱包と発送の準備
プロッターのような大型精密機器の梱包と発送は非常に困難です。プロッターはサイズが大きく、重量があるため、梱包には専用の緩衝材や技術が必要になります。さらに、運送中のトラブルで機器内部にセットしてあるインクがこぼれたり、繊細な部品が破損するリスクも高まります。特にインクがこぼれると、修復不可能な損傷を引き起こすこともあります。精密機器の配送に長けている専門業者に依頼するようにしましょう。
発送コストを考慮
プロッターは大型で重いため、送料が高くなる場合があります。オークションやフリマサイトに出品する際は、送料込みの価格設定や、購入者負担の選択肢を明確に提示しましょう
技術サポートがないことを明記
プロッターのような精密機器は、使用に技術的なサポートが必要な場合があります。オークションやフリマサイトでは、購入者が自己責任で使用することを明記し、トラブルを防ぐために事前に相談や質問を受け付ける体制を整えておくと良いです。
データ消去を忘れずに
設計図や広告データなど、プロッターに保存された情報が残ったままでは、機密情報の漏洩リスクが高まります。必ずデータを完全に消去してから出品しましょう。
まとめ
プロッターの買取や処分には、いくつかの選択肢があり、企業のニーズに応じて最適な方法を選ぶことが重要です。買取価格を最大化するためのポイントを押さえ、スムーズな処分を実現しましょう。適切な手順を踏むことで、不要なプロッターも有効活用され、企業の資産整理がより効率的に行えます。
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